こんにちは!釜山大好き田中家の、たなママです!
今回は、パンスターフェリーの【車椅子】利用に特化した内容を、お届けします!
まず初めに、
パンスター フェリーは、完全なバリアフリーではありません。
電話で問い合わせた所
車椅子から立ち上がることのできない方の、乗船は難しい
との回答でした。
確かに、乗船の際に必ず立ち上がらなければいけない場所があります。
ですが逆に言うと、介助ありで
①10歩くらい歩ける
②エスカレーターに乗れる
この2つが可能ならば、乗船できると思います!
ですが、車椅子一人旅だと、残念ながらかなり難しいです。
この記事では、車椅子のばあちゃんと乗船した際の、実際の状況や感想など詳しく記載しますので、ぜひ参考にしてください!
パンスターを車椅子で利用した本人の状況
まず、うちのばあちゃんの、体の具合や車椅子情報などを説明しておきます。
- 心臓疾患あり
- 脳梗塞の後遺症で左脚が麻痺
- 20m程の自力歩行可能(杖、介助あり)
- 10段程度の階段の上り下り可能
- 介助用車椅子使用(折畳可)
- 23年現在 76歳
このような感じで、多少の歩行などが可能な状態です。
家の中でも杖を使用していますが、自分でシャワーも浴びます。
2年ほど前までは、足の麻痺で歩くとすぐ疲れてしまうので、車椅子を使用している状況でした。
が、現在は心疾患が悪化してしまった為、車椅子が無理な場所以外は、ほぼ車椅子に乗っている状態です。
パンスター側へ事前に伝えること
パンスターフェリーでは、ネット予約、電話予約と、両方で予約することが可能です。
もし、車椅子の方の状態が、乗船可能か気になる時は、先に電話で確認することをお勧めします。
うちは、いつもネットで予約します。
予約した後、 HPの問い合わせから車椅子使用者がいることを伝えます。
その際、
- ばあちゃんが車椅子使用者であること
- 車椅子が折り畳めること
- 私が介助すること
- 杖をついての自力歩行、数段の昇降が可能であること
を、毎回伝えています。
飛行機も同じようなこと聞かれますよね!
上記のことを伝えて、特に折り返しの連絡はありません(笑)
ただ、一度別件で連絡があった際、
車椅子の方は、歩行可能なんですよね?
と、再確認されたことがあります。
なので、「車椅子」だけの連絡すると、パンスター側からもアクションがあると思われます。
歩行が難しい方の場合、必ず前もって連絡しておいてください。
歩行が困難な事を伝え、すぐに乗船拒否をされることはないと思いますが、HPにもバリアフリーではないことが記載されています。。。
どのようにして乗船、下船するかを相談の上、実際問題、乗船が可能かどうかの判断になると思います。
大阪国際フェリーターミナル
パンスターフェリーは、大阪国際フェリーターミナルより出発します。
最寄り駅は「コスモスクエア」駅です。
コスモスクエアから歩いて15分ですが、無料のシャトルバスも出ています。
シャトルバスだと5分で到着なのですが、うちはいつも自家用車でフェリーターミナルまで向かうので、利用したことがありません。
バスを外から見る限りでは、普通の観光バスの作りです。
路線バスのように、車椅子のまま乗れそうもないので、乗り降りが大変な方は15分歩いて向かった方が楽かもしれません。
フェリーターミナル内は、
バリアフリーいい感じです!
出入り口もスロープになっていますし、多目的トイレも完備されています。
現在は工事中ですが、3階の展望デッキに行けるエレベーターもあります。
こじんまりとしたターミナルで、出国手続きまでも短い距離です。
段差なども目立ったものはありませんでした。
船着場まではバスか徒歩で
出国審査が終わると、フェリーの乗り場は見えていますが、、、
バスに乗車します。
このバスは、先ほどのコスモスクエアからのバスとは違い、路線バスタイプです。
椅子も少なく、荷物を置くためにスペースがたくさんあるので、車椅子のまま乗車できます。
ただ!
スロープがあるか微妙です。
うちのばあちゃんは、バスに乗る時も車椅子から降りて乗車するので、使用したことがありません。
ですが、毎回バスに乗らずに、ゾロゾロと歩い来る人が見えるので、バスに乗らない手段もあると思います!
ゆっくり歩いても5分くらいの距離ですので、乗り降りが面倒な方は、歩きたい旨を係の方に伝えてください!
乗船時は車椅子から降りる必要あり
さて、ここからが第一にして唯一の難関です。
ここでは必ず車椅子から立ち上がる必要があります。
まずは、船に乗り込むための段差が5段ほどあります。
介助者はもちろんですが、係の方も率先して手を取ってくださいます。
ゆっくりで大丈夫です。
この段差を支えてもらいながらでも、歩ける方は乗船できますよ!
段差を越えると、そこはもうフェリーの中です!
フェリーに乗船後は、エスカレーターでロビーに上がります。
残念ながら、ロビーまではエスカレーターしかなく、しかも狭いエスカレーターです。
うちのばあちゃんの車椅子は、大きいものではありませんが、それでも少し折り畳まないと乗せられません。
一人用のエスカレーターです。
じいちゃんの持って行ったシルバーカー がギリギリそのまま乗った感じです。
エスカレーターで3Fまで上がります。
そのため、途中で終わっており、2台に分かれています。
1台目を降りて、2台目に乗るまでは、平坦で3〜5歩程です。
この時車椅子は、係の方が後ろからついてきて、ロビーまで運んでくださいました。
次々と人が乗ってくるわけではなく、係の方が間合いを見て案内しているので、降りる時も安心です。
さぁ!2台目のエスカレーターを降りると、船内のロビーです!
ここまで来れば、あとの船内はほとんど自由に車椅子で行き来ができます。
船内にスーツケースは持ち込み可能ですが、基本自分で運ぶ必要があります。
ただ、車椅子だったり、うちのように小さな子供やお年寄りがいる場合、係の方が手伝ってくださいます。
心配な方は、船内で使うことがない荷物であれば、受託手荷物として預けた方が、楽かもしれません!(有料)
船内について
パンスターのHPには
船内にバリアフリー設備はほとんどありません。
との記載がありますが、車椅子で乗り越えられないほどの段差などはないので、困ることはほとんどありません。
船内はエレベーターで移動しよう!
ロビーからブリッジデッキまで、エレベーターで行き来できます!
船内案内図の表示と、エレベーター内の階数の表示が違うので、一瞬戸惑いますが(笑)
エレベーターの表示では
ロビー→3F
Aデッキ→4F
ブリッジデッキ→5F
となっています。
このエレベーターで注意したいのが、
乗る際の段差と、閉まるのがめっちゃ早い!(笑)
しかも、挟む力が強い(笑)
最近のエレベーターは、少し触れただけで開きますが、このエレベーターはかなり押し戻さないと、開きません!
もちろん、中に開くボタンありますが、介助者一人だと押せないですもんね。
段差もあるし狭いしで、、、
慣れるまで、介助者は挟まれます(笑)
でも、エレベーターで行き来できるだけありがたい!!
デッキは広々!段差も少なく快適!
今回、私たちのお部屋はAデッキの4階でした。
少し夕方などは肌寒かったですが、暖かい時間帯は、何度もデッキに出ていました。
デッキには段差もほとんどなく、回り道が必要な箇所はありましたが、車椅子で行けない場所はありませんでした!
ばあちゃんも、潮風に当たりながら海を眺めて、気持ち良さそうでしたよー!
デッキへは不便なく出られるので、ぜひ足を運んでみてください!
トイレ付きのお部屋がお勧め
ロビーのある階には共用のトイレがあり、広めの多目的トイレも用意されています。
ただ、船内で一晩過ごすので、毎回お部屋をでてトイレに向かうのは不便だと思います。
ファミリールームから上級のお部屋は、室内にトイレがあります。
相部屋のお部屋だと、割安ですがトイレは共用になり、一部室内に階段が少しあるお部屋もありますので、HPでチェックしてから予約してくださいね!
ちなみに私のお勧めは、ベットが2台のジュニアルームです!
もちろんトイレもありますし、窓もありますよー!
レストランのバイキング
船内では、追加料金で夕食・朝食ともに、バイキングが楽しめます。
レストランと言っても、常時営業しているわけではなく、食事の時間のみ空いています。
混雑時は2回に時間が分けられて、バイキングが行われていたこともありました。
レストラン内は、段差はありませんが、テーブル同士の距離が近いため、通路が狭いです。
人が着席した状態だと、少し通りにくいので、早めに席を取っておくことがお勧めです!
バイキング開始の15分前くらいから、人が並び出すよ!
みんなは、窓際の席を狙っています!(笑)
お料理の台の周りは広いので、車椅子でも十分に回れます!
ここでも、杖をついていると、係の方がお皿を席まで運んでくれたりと、助けてくれました!
大浴場は車椅子では難しい
(↑パンスターHPよりお借りしました)
パンスターフェリーには、大きな窓のある大浴場があります!
せっかくなら楽しみたい所ですが、車椅子で中まで入れません。
入り口で靴を脱いで入る仕様なので、持ち込めても杖くらいです。
ちなみに、杖で歩行できる方、介助があればしっかり目に歩ける方は、ぜひ利用してみてください!
大阪を出港してから翌日の朝方までは、内海を走っているので、ほぼ揺れません!
もちろん、天候にもよりますが!
明るくてよく海が見える時間も最高ですし、夜になって、遠くに夜景が見える時間もいいですよー!
利用できる時間が決まっているので、乗船したらフロントで確認してくださいね!
揺れが少ないとは言え、ここは船の上!
地上よりもバランスを崩しやすいので、お風呂以外でもいつも以上に気をつけてくださいね!
コンセントは韓国式!
少し車椅子から外れますが、コンセントは日本のものは使えません!
それぞれのお部屋にコンセントはありますが、韓国式のものですので、変換プラグが必要です。
うちのばあちゃんは、心臓の治療の一部としてC-PAPという機械を終身時に使用します。
枕元にコンセントがなく焦りましたが、フロントに延長コードがないか聞いてみると、すぐに貸してくれました!
ちなみに、変換プラグ忘れても、船内ロのコンビニで買えます!
100円くらいです。
釜山国際旅客ターミナル
さて、船内でゆったりと過ごしていると、あっと言う間に朝がきて、釜山へ到着です!
その時の係の方によるのですが、車椅子の方を優先して先に降してくれる時もあります。
もしくは、並んだ順番です。
釜山港ではエスカレーターは1台分のみ!
釜山の国際フェリーターミナルの船着場では、2階に降りるので、船内でのエスカレーターは乗船時の半分の距離です!
しかも段差なし!
とっても快適です。
ただ、ターミナルの端っこに着くようで、入国審査までは果てしない距離を歩きます(笑)
歩く歩道がありますし、もちろん段差はありません。
入国審査も2階で行われますので、階の移動もなく、下船後はスムーズに外まで出られます!
広々とした快適なロビー
さて、ここからは日本に帰る時のお話です。
釜山国際旅客ターミナルは、大阪のフェリーターミナルよりも大規模!
地方空港くらいの広さがあります。
出国手続きは全て3Fです。
もちろんターミナル内には、多目的トイレもエレベーターも充実しています!
レストランもいくつかありますし、出国審査後は免税店も少しあります。
私たちが行った時は、免税店改装中?で、商品ほとんど置いてませんでした。
新しい建物で、段差などもありませんし、出国審査までは車椅子でも全く問題ありません。
なぜかエレベーターがない場所
出国審査を終えると、免税店がある広場へ出ます。
ここから船着場まで、大阪とは違いずっと室内です。
が、到着時と同じ場所から乗船するので、ひたすら歩いた後は、2階まで降りる必要があります。
エスカレーターで。
こんなにも新しくて、大きな施設なのに、どうしてエレベーターがないのか不思議でたまりません(笑)
しかも、下りエレベーターしかなく、係の方も一人しかいません。
うちは荷物も多く、子供もいたので、パパがエスカレーター2往復してくれました。
その方法が衝撃です、、、
まずは上に荷物を置いて、じーちゃんを連れてエスカレーターで下まで。
その後、係の人が人が来ないタイミングを見計って、エスカレーターを停止。
パパはそこを歩いてのぼり、到着したら再度エレベーターを動かしてもらい、また下まで降りてきました。
原始的!!(笑)
出国専用の通路だから、登ることがないとの判断で設計されたのかしら。
階段すらないっていうのが、本当になんでやねん(笑)
エスカレーターを降りて少し歩くと、やっと乗船場が見えます!
帰りも釜山港での乗船は段差なしで、船内でのエスカレーターも半分のみです。
大阪到着時もエスカレーターに悩まされる
大阪に到着して下船する時は、行きと同じで
エスカレーター2台
5段ほどの段差
が待ち受けております。
その後は再度バスに乗りますが、、、
降りた後、またエスカレーターに乗らなければいけません!
でも、ここでは係の方が数人いらっしゃり、車椅子や荷物を運ぶのを助けてくださいました。
ちなみにこっちは階段はありました(笑)
登って少し進むと、入国審査に到着します。
審査後少し進むと、また下りのエスカレーターがあります。
登ったばっかりなのに(泣)
ここもエレベーターはなく、下りエスカレーターと階段のみです。
が、これが最後!
エスカレーターを降りると目の前は税関です。
税関を抜ければ、無事、大阪国際フェリーターミナルのロビーへ到着です!
お疲れ様でしたー!
まとめ
いかがでしたか?
車椅子で行ってみよう!と思えましたか?
それとも、断念された方もいらっしゃるでしょうか。。。
こうして読むと、車椅子でのパンスターは少し難関が多いと感じたかもしれません。
ですが、
5段の段差
エスカレーター
この二つがクリアできれば、難しくありません。
そして、パンスターのスタッフさんは、本当に優しくて気が利く方が多いです!
飛行機みたいにマニュアルのサービスはありませんが、みなさんすぐに気づいて、手助けしてくださいます。
もし、他にも気になることがあれば、コメントに残してください。
私でわかることであれば、お答えしますので!
車椅子でのパンスター乗船、迷ってる方のお役に立てたら嬉しいです。
それでは、車椅子の方も、介助者の方も!
楽しい旅を!!
アンニョン!
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